みなさん、おはようございます。
皆さんは “ODA” という言葉は聞かれたことがあると思いますが、ODAとは何か知っていますか?
ODAとは日本政府外務省が国際協力の一環でJICAを通じ取り組んでいる “政府開発援助” の事です。
政府開発援助とは何か?
そもそもODAとは、「開発途上国の経済・社会の発展や福祉の向上」のために資金や人材、設備などの補助を行っています。
柴田熔接工作所はこの中の「無償資金保障援助」でアフリカの水産設備の製氷機や冷蔵庫の工事を行っています。
丁度今月はセネガル共和国のダカール州の中央卸売魚市場の工事が完了しました。
写真は製氷機を搬入しています。
工事は全て現地の施工会社で工事しています。
機材や設備が整った日本では容易な工事ですが
設備が整っていないアフリカでは容易な工事ではありません。
また現地の方々も技量が培われていないので困難です。
そもそも、このODAに関して勘違いをしている国民の方々や政府の方々、そして工事に携わっている方々が多くいるのではないでしょうか?
開発途上国に金銭的な援助をすれば、それでよいわけではないという事です。
援助の目的は何か!?
それは、開発途上国の方々が自立することなのです。
私は巷にある、“募金” は大嫌いです。
募金そのものは悪いことではないのですが、募金で解決できることは、一時しのぎでしかないからです。
このODAも同じことが言えます。
設備やお金の供与だけでは開発途上国ではそれをうまく運用できず、宝の持ち腐れでしかないからです。
ましてやそれをうまく利用した現地の官僚や政府の方々、経済人だけがそれを利用し裕福にしかなりません。
私の考えは、現地の方々に “仕事を与える仕事をすること” なのです。
仕事の場を与えることで、彼らはこの工事に携わりそしてその技術を身に付けます。
設備を導入した地区の住民は、その設備を利用し市場が生まれます。
その設備を管理している方は、氷などを販売しその売上で設備の保守管理を行い、そしてまた新しい設備への投資を行います。
一つの事が少しづつではありますが、生活のサイクルを成型していくのです。
そのために我々は彼らが使いやすく、維持費がかからない設備を供給しなければなりません。
募金では一時的な飢えや病気を抑止することは出来るでしょう。
わたしは、このODAを通じて彼らが自立することを望んでプロジェクトに携わっています。
いまでも忘れることが出来ません、2009年に見た現地の子供たちの目。
彼らの目は、決して諦めていません。
未来があります。
その彼らに仕事を与えることで、そう遠くない将来自立していくでしょう。
私はそのような仕事をし続けたいと思います。
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