みなさん、こんにちは。
先週1週間、ドイツのニュルンベルグへ行ってきました。
ミュンヘンから数百キロ南下したところです。
今回の渡航は2年に1度開催される 「冷熱技術展」 である。
主な出展者はEU諸国が主であるが、北アメリカ、南アメリカ、アジアからも出展されている。
展示会初日の10月9日は会場で各国の友人たちと久々の再会。
尽きぬ話に花が咲き、ビールを片手に話がはずむ。
結構会っている友人もいれば、2年振りに会った友人もいる。
皆それぞれ頑張っていた。
さて、本題の展示会である。
2年に1回の展示会とあって、各社力の入れようが違う。
じっくりと開発したためた新製品を続々と登場させている。
とりわけ今回の目玉は、自然系冷媒(CO2)を使ったシステムや、省エネ技術である。
Geneglace社ではオイルレスのリキッドインジェクションを採用した製氷機。
スーパーヒート0degの高効率製氷機である。
また製氷システムは200トンまでの大型自動貯氷を採用したユニット組立て式搬氷装置など
様々な提案をしている。
CAREL社は水冷方式を採用したプラグインキャビネットである。
冷媒配管を省いた、高効率なキャビネット提案である。
日立のDCスクロールに専用インバーター開発をし、電子膨張弁を使い省エネを実現している。
その他、ユニット製作会社は自然冷媒系である炭酸ガスを使用したコンデンシングユニットだ。
6割から7割の会社はドイツのBitzer社の冷凍機を採用していた。
Bitzer社は2年前に発表したCO2冷凍機の最高使用圧力が120barだったが、
今回展示されていた冷凍機の最高使用圧力は160barである。
この2年間でかなり研究が進んだ結果である。
その他、ハイドロカーボンやR32冷媒などを使用した装置があちらこちらに展示されていた。
未だ日本で主流に使用される冷媒はR404A
この冷媒はオゾン破壊係数は小さいが温暖化係数が大きいな冷媒である。
ようやく最近はR410Aに切り替えられつつあるが、やはり温暖化係数が高い冷媒なのである。
我々も後追い技術ではなく、彼らの先を行く事が必要である。
そして海外の友人たちと 「あーでもない、こーでもない」 と討論しながら再びビールを飲み交わす事を目指して!
また一段ステップを上がった出張が出来た。