私の会社の生業は、 『冷熱設備』 である。
いわゆる、冷却や加熱をするための機械製作や工事である。
たいていの場合、お客様と打合せを行いお客様が構想する “特殊な設備機械” を具現化し納めるのである。
そしてその機械設備によりお客様各々の生業を成功させるお手伝いをするのだ。
そのほか私の会社は直接エンドユーザー様への納入の他、エンジニアリング会社へのOEM供給や製作を行っている。
このエンジニアリング会社について最近多々考えることがある。
彼らはさきに述べたお客様との打合せにより自ら設計を行い、自社で製作出来ないものを我々下請け会社(協力会社)へ発注するのである。
私の先代が社長をしていた時代、20年から40年前ぐらいであろうか?? 日本は高度成長から好景気に向けて成長していた。そして各社多くの仕事を抱えていたのだ。その時代の先輩の方々はたくさん苦労しそしてたくさんの仲間と笑っていた。
それは私の幼いころの思い出に、心の中に焼き付いている。
その後経済成長が止まり、バブル崩壊から経済下落へ
最近ではどの業種でも同じだが毎月倒産する会社がたくさんいる。
政府発表での経済成長は “若干上向きになった” などと発表しているが、それはいわゆる “大企業” だけなのだ。
話はずいぶんそれたが、私が仕事を受ける元請けの話である。
最近弊社の機械を納入したのだが、その後その機械が正常運転しないのだ。
なぜか? それを調査し不具合部分を直さなくてはならない。
発注したエンジニアリング会社は彼らの設計のもと自分らのほしいスペックや図面を我々に指示するのだ。
我々はそのスペックや図面通りの装置を製作する。
彼らはエンジニアリング設計しているはずなのだが、自ら発注している機械装置を理解していない。
何かあることに、 元請けは『機械を現調してくれ!』 『なんとかしろ!』 なのだ。
我々は『我々が頂いたスペックとお客様の使われ方が違いますよ。』 『お客様とちゃんと打合せされたのですか?』と言うと、
元請けは『お客がその使い方しているんだから、いまさら我々は言えないよ!』 『お前らで何とかしろ。』なのだ。
挙句の果てに彼らは、 『何とかしないと、お客から支払いしてもらえない。』と言う。
私はこれが問題だと思う。
本来は 『お客様が困っているので、なんとか協力してほしい。』 ではないであろうか?
なぜ彼らは “自己中心” に考えるのだろう? そんな仕事をしていると、お客様と長い付き合いが出来ないんじゃないか?
そもそも、彼らは 『エンジニアリング会社』 なのだ。
彼らの多くは 『エンジニアリング会社』 でなく 『商社』 的な行為である。
私には彼らを 『ピンはね会社』 しか見えない。 全ての会社や担当者がそうではないが、最近多くなってきた。
私の先代の時代は多くの苦労を共にしてきた。私もそうしたいと望んでいいる。
経済が振るわない今こそ、 『お客様と共に・・・』 と考えられる企業作りをしたいと思う。
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