2011.04.14 11:00

おはようございます。

先週はCarel社とのミーティングと中国制冷展視察のため、中国上海へ行ってきました。

中国では毎年 「China Refirigeration」 という冷熱展示会を開催しています。

北京⇒上海⇒広州と毎年持ち回りを変えながらの開催です。

北・中央・南と移動しながら開催都市を変えているのは、中国があまりにも広大だからではないでしょうか・・・

世界では3つの国で大きな冷熱展示会が開催されています。

1.アメリカ 「ASHRAE」 http://www.ashrae.org/

2.EU 「CHILLVENTA 」 http://www.chillventa.de/de/default.ashx

3.中国 「China Rifrigeration」 http://www.cr-expo.com/en/index.asp

以上、三つが大規模な冷熱展示会である。そのほかに各国でHVAC&Rなど開催されているが規模的には小さな展示会である。

私が見る冷熱技術は、低温技術については欧米が最先端技術を有している。

空調(主に家庭用)技術は日本だろうか。。。

2011.04.14 1

賛否両論があるだろうが、あくまでも私の所見である。

今回の中国制冷展を視察して感じたことがいくつかある。

まず、第一に全ての企業ではないが年々アジア企業の製品品質が上がってきたことだ。

これは欧米や日本を主体とする合資や合弁企業からの技術供与によるもであると考える。

あくまでも製品品質が良くなったわけであり、最先端技術を持っているものではない。

いまでもアジアはHFCやHCFC冷媒を主力に取り扱っており、オゾン破壊や地球温暖化など微塵も考えていないのだ。

なんせ、CO2やアンモニア技術を持った欧米の合資や合弁会社も中国制冷展での展示はR22やR404Aなどである。

日本では一昔前の技術なのだ。

R22などはいま日本で使用できない冷媒である。

中国本土に生産工場を持つ外資系企業はやはり、中国消費マーケットを展望していることが垣間見れる。

ユニクロなどの日本の企業が中国生産を行い日本で販売しているが、技術が煮詰まった紡績業と冷熱技術は異なる背景にあるでしょう。

ここで自社の様々な考え方が見えてくる。

いまは中国が 「まだ一昔前の技術」 と見るか 「もう一昔前の技術」 と見るかはオーナーさん次第である・・・

私は5年後10年後の自社の有るべき姿を考えなくてはならない。

欧米、アジア共に軽視できないのである。