2010.05.22 09:40

我々のように現場工事を行っている会社は常に 「危険」 と隣り合わせである。

全国での 「労働災害死傷者発生数」 は昨年度(平成21年)で82,849人である。

業種別でみると、我々製造業がトップで 18,348人 である。

二番目は建設業で 16,917人

三番目は陸上貨物輸送事業で 10,015人 なのだ。

何とも誇らしくない順位である。

そのようなこともあり我々のような業種は、元請けと下請けで作る 「安全衛生協議会」 を定期的に行っている。

全てはゼロ災害を目指すためだ。

昨日は我々の元請けの安全協議会に行ってきた。

内容は

–  今年の安全衛生管理計画

– 安全講和

が主である。

昨日話を聞きながら、何とも呆れた実態である。

どの事業所でも同じなのだが、 「毎度お決まり」 の話だけである。

協議会の主体目的は何か?

彼らの目的は、「もし自分の事業所で事故が発生したら・・・」

「当事業所では安全協議会を定期的に行っている」

「うちではKYミーティングを推進している」

「安全計画を実行している」

全ては 「事業所の責任逃れ」 のための 「形式」 だけなのだ!

それでどれだけの 「安全」 を確保できるのだろう??

程々、呆れ果ててしまう・・・

私は十数名の社員とその家族を抱えている。

もし、社員が事故で死傷してしまうと、社員だけでなく家族も悲しい思いをする。

そのために時には厳しくならなければならない。

何が重要か?

先ずは社員に 「危ない!」 の認識を植え付けなければならない。

今朝のニュースの話だ。

最近子供のライターによるいたずらで火災が多く発生している。

だから、政府は規制で 「安全装置が付いたライターしか販売してはならない」 にするようである。

これは政府と企業の責任逃れなのだ!

先ずは何が重要か? 親が子供を躾けることと、子供の手の届かないところにライターをしまうことなのだ。

私が小さい頃、ナイフで竹細工や鉛筆を削っていた。

包丁で野菜や果物を切っていた。

時折指を切って痛い思いをした。

そうしてナイフや包丁を使うときには気よ付けなければならないことを覚えていった。

これが 「成長」 なのだ。

工場や現場での作業も同じである。

不安定な足場での作業、尻もちをついた作業、だらけた服装、ヘルメットや帽子の着用、現場の整理整頓

これなどを社員に身に持って躾けなければならないのだ。

元請けは多くの協力業者に現場で徹底しなければならないのだ。

そのために元請けの工事監督は多くの協力会社の人々と接しなければならない。

これが真の 「安全確保」 ではなかろうか・・・

来週は2ヶ所の現場に行くので、社員と対話してくることにしよう!