みなさん、こんにちは。
私は今日、石巻市から帰ってきた。
ようやく東北大震災から1年がたとうとしている。
今の被災地はどんな状況なのか皆さんに報告したい。
まともに津波に襲われた、石巻市魚町、渡波町は最も大きな被害を受けた地区である。
魚町は全長1㎞にもおよぶ石巻魚市場があり水産業で栄えた町である。
数十件にもおよぶ大きな冷蔵倉庫や、大小合わせて数百件もの加工場や水産会社が一瞬で全て流されてしまった。
私も2011年3月15日に現地へ行き、その崩落を見てきた。
1年経ついまでは解体作業が進み、残った建物で仕事をしている会社はごくわずか。
大半の建物は全て解体撤去されてしまった。
昔は大きな倉庫や加工場で見えなかった魚市場も、今では遠くから見ることが出来る。
大雑把な感覚では解体作業は8割程終わった感がある。
街のあちらこちらに解体された廃材が山のようになっているが、少しづつではあるが分別作業も進んでいた。
岸壁付近のかさ上げ工事も行われている。
おおよそ1mのかさ上げである。
なんとか難を逃れた建物も、改修工事や設備復旧している。
いま、改修工事をしているのは10社程ではなかろうか・・・
魚市場は仮設の荷捌き場を設けて2/3ほどの大きさで運営している。
仮設とはいえ、四方を全て覆った立派な仮設である。
以前よりクリーンになっていた。
この荷捌き場も1mのかさ上げしているのだ。
おそらく地盤が1m沈下したのだろう。
そして、多くの漁船も戻ってきている。
湾内の岸壁いちめんに数十隻の漁船を停泊させていた。
そんな様子をみて感じたことは、 「確実に復興は進んでいる」 のである。
それは震災後、逃げなかった人々の1年の努力の結果である。
地元に人々は被災したが、今はもう被災者面することなく日々努力を重ねていた。
仮設の店舗で食堂を再開する人
床屋をする人、クリーニング屋さん、八百屋、旅館など 様々な方たちがいた。
町の所々で昔の爪痕を見る場面もあるが、皆頑張っていた。
そして、私もまた精一杯我々が出来る復興のお手伝いをしていきたいと思った。