2012.08.09 04:53

最近、協力会社やメーカーの担当者、お客さまなどと話をする際に良く耳にする言葉である。

それは 「震災バブル」 である。

『最近どうですか?』

『仙台の方は、えらい好景気みたいですな!』

このような会話がしょっちゅうである。

私的にはあまり聞きたくない言葉である。

「震災バブル・・・」

私も一月から二月に一度石巻市に行っている。

確かに仙台駅を降りるとスーツを着たサラリーマンの方々でごった返している。

いつも石巻に宿泊するので仙台の夜の街を知らないが、飲み屋は多くの工事屋さんで人あふれているらしい。

なんだか、これにしっくりこないのである。

なんとなくもどかしいような、変な違和感を常に抱いているのだ。

世の中全てが好景気になりバブルになって騒いでいるならまだしも、震災で困った方々からの注文を受けた仕事で賑わうのはいかがしたものか・・・

少しでも手助けをして、少しでも安くして などという気持ちを持ち合わせない輩が多くいるのは確かである。

私共も工事のお手伝いを現地業者に時々頼むのだが、「震災地価格」 というのが存在する。

その価格差もまちまちであるのだが、概ね50%~300%程度だろうか・・・

確実に品物は高く、工事費も高いのである。

価格は需要と供給のバランスで決まるものであるが、こと震災地でそれはないだろう!とつくづく思う。

がんばれ日本人!

仙台の街に落とすお金があるのであれば、本当の被災地に落としてほしいものだ。