2012.09.15 05:28

みなさん、こんにちは。

今週は北関東方面の被災地に行ってきました。

場所は茨城県です。

今もなお、ニュース報道や新聞では福島原発被害や宮城~岩手の津波被害がクローズアップされ報道されています。

私も実際に、石巻市の復興の仕事をしていたため、石巻市界隈の都市の状況はよく承知してました。

今回北茨木に行ってみて感じたことは、報道されているところ以外にも大きなダメージを受けた市町村が存在すると言うことであった。

それは目に見えない境界線での出来事である。

私が訪問した漁港は地盤沈下しているものの、宮城県石巻や女川ほどの倒壊の被害ではなかった。

福島第一原発からも直線距離で約50km程と、緊急避難地区でもなく住民の方々は普通に生活していたのである。

それが世間に埋もれ、何報道されない落とし穴なのだ。

北茨木も各所で大きな被災を受けている。

私が訪問した漁港も船舶を停泊すらできない状況である。

また50km圏内に崩壊した原発があるため漁をすることすらできないのである。

福島県と茨城県という境界線でくくられたこの地区は、福島宮城ほどの国の補助を受け入れられないのである。

護岸工事をするための重機も不足しており、復興工事もほとんど進んでいないのだ。

北茨木は漁業のほか、夏のレジャーである海水浴や釣り客などで生計を立てていた住民も多く、民宿や旅館が数多く残っていた。

しかし、その多くは開店休業状態で全く人気がないのである。

復興工事が進んでいる福島、宮城、岩手では工事業者の宿や、飲食店、スーパー、コンビニ、タクシーやレンタカーとあらゆる分野でお金が落とされているが、北茨木にはそれが見受けられなかった。

今回の出張で、表に出てこない被災者がいるんだと痛感させられた。

見方を少し変えただけで、そのような現実が見えてくる。

我々はそのような現実を受け止めなければならないのである。

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