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柴田熔接工作所は、もの創りの会社です。

わたくしたちは“信頼”と“安心”を弊社理念とし社員一同お客様の『財産創り』をお手伝いいたします。
“信頼”とはわたくしたちが持つ、ものづくりに対するこだわりと妥協なき製品造りによって積み重ねられた技術と品質だと考えています。

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It’s a AFRICA (中編)

2009.11.28 10:26

我々は広場に車を止めた。
そしてドライバーのウントさんが入国の確認に行った。
我々2人は車で彼を待っていると、見る見るうちに多くの現地人が集まってくる。
2009.11.28 1

 

男たちはセネガル通貨の “セファー” とガンビア通貨の “ダラシー” の札束を持って 『両替!両替!』
女性は現地の特産品である “ピーナッツ” を持ってきて 『買ってくれ!』
子どもたちは車のドアや窓を叩き 『お金をくれー』 なのだ。

『ウントさん早く戻ってきてくれー!』  と心で叫ぶ・・・
そして彼が戻ってきた。
『保険事務所に行こう。』
『なぜなんだ?』  『なぜって、ガンビアに入る際は危険なんで保険に入らないと入国させてくれないんだ』
どうやら車の保険らしい。
数分探すこと見つけた。
“アクサ保険” である。 これってフランスの会社であることをこの時知った。
2009.11.28 2

しかし、大丈夫なのだろうか?
少し疑問だ・・・

書類を持って、セネガルのポリス事務所へ行った。
受付でパスポートと書類を見せるなり、警官が 『お前達はVIPだ!』 と言い始めた。
『なぜ?VIPなんだ??』
『なぜって、お前たちはガンビア政府発行の入国書類を持ってるじゃないか』
と言って我々は署長室へ連れて行った。
署長が書類を書いていくつか質問を受けた。
『何しに来たんだ?』
『仕事だよ。』
『どんな仕事よ?』
『ブリカマの市場に製氷機を設置するんだ』
『おおっ!あそこは俺の地元で、以前は魚の匂いが臭くて我慢できなかったんだ。これで匂わなくなるな♪』
と会話が弾みパスポートに捺印してサインしてくれた。
我々は無事セネガルとガンビアのボーだラインを通り、ガンビアに入国することが出来た。
実は予め現地から 『現地へ入国した際に数人パスポートを取られたけど気にせずそのまま預けてきてくださいネ。』
『翌日、現地の方がイミグレに行ってお金を払って引き取ってきますから。』
『彼らは日本人はお金を持っているから、欲しいんですよ。』
『くれぐれも窓口でもめないようにしてくださいねっ。』
って聞いていたから、スムーズに入国出来てラッキーだ♪

と、   思ったのはつかぬま・・・・・
ドライバーのウントさんが入国してすぐにあるポリス事務所に車を止めた。
『何するの?』
『ここでもう一度書類を出さなきゃいけないんだよ。』
『エッーつ!聞いてないよ!』

今まで飛行機での入国しかしたことなかったから窓口は一つと思っていたがそうじゃない。
“一気に緊張した”


だって、ここでパスポートを取られてもブリカマまでは遠いのだ。
明日出国しなくてはいけないのに、こんなところでパスポートを取られたら・・・
などと  “イヤ~な気配がよぎった・・・”

取りあえずポリス事務所に入って入国書類を渡す。
警官が 『あなたは入国ビザが無いですね?』
“そら、きたぞぉ!”
ガンビア政府発行の入国書類を彼に見せた。しかし彼は、 『これはエントリー書類であって、査証じゃないよ。』 と言ってきた。
『ヤバぃ!』
ピエールさんが彼と何やらフランス語で話し始めた。
警官は食い下がったが、無事パスポートに捺印とサインをしてくれた♪
『ピエールさん、ありがとう!』

無事イミグレを通り船着き場がある バーラ “BARRA” という町へ向けて車を走らせた。
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途中、検問というかたくさん警官が立っている。
何回止められただろうか。。。
彼らは “お小遣い” を要求してくるのだ。
『全く、どんな国なんだ!』 と思うが渡さないと行かせてくれない。
おまけに彼らは拳銃も持ってるし・・・

数時間走り、ようやく船着き場へ到着。
2009.11.28 4

ウントさんが車を止めて、フェーリーチケットを買いに行った。
またもや多くの人が寄ってくる。
どうやら我々は “1000ダラシー” に見えるらしい・・・
ようやくウントさんが戻ってきた。
車は車列のはるか後方。通用門にも入っていない。
『ウントさん、フェリーに乗るのにどのくらいの時間がかかるの?』
『1~2時間かなぁ~』
『エーッツ!マジっすか?』
と話していると、一人の警備員が寄って来た。
ウントさんが窓を開け何やら話している。
『1000ダラシー下さいよ。』の合図。
ピエールさんが彼に1000ダラシー渡した。
そうすると車列を横目に通用門まで案内してくれた。
“It’s a AFRICA !”

 

しかし、通用門に警備員が門を閉めてそこから先通してくれないのだ。
最初の警備員が、通用門の警備員に何やら叫んでいる。

『*+☆Δ※・※@』
そして、通用門を開けてくれた♪
“我々の警備員が強かった。
2009.11.28 5

待ち時間喉が渇いたんで、ピエールさんに 『ビールを飲まない?』 と誘っていると、タイミング良くおっちゃんが売りに来た。
『冷たいビールを二本くれよ。いくらだい?』
『40ダラシーだよ』
『じゃあ、持ってきてくれ。』 と注文をした。
4~5分待たされ、おっちゃんがビールを持ってきた。
『一人50ダラシーだよ』
『価格が跳ね上がってるじゃないか!』
おちゃんは 『駄目だね。まけられない。』 と一点張り。
そしておっちゃんが瓶の栓を抜いた。
『しめた♪』
我々は 『じゃぁ、要らないよ』 と車に戻ったのだ。
おっちゃんは慌てて車までビールを持ってきた。
『二人で50ダラシーでどうだい?』
『45ダラシーだったら買うヨ』 とやっとビールにありつけた。
飲んで待ってると、フェリーが来た。

しかし大型トラックが多くて、なんだか乗れそうない雰囲気・・・

案の定、我々のところで満車になった。
『・・・・・』
さっきの警備員が何やら船乗りに言っている?
そして我々に来いというのだ。
『乗れないよぉ~』 どう見てもスペース無いじゃん。

 

2009.11.28 6

 

彼は船員を4名集めてくると、 隣の190ベンツを人力で動かしはじめたのだ。

 

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そして、彼が 『ほら、入るだろ♪』
“エーッツ!”
きみは今日から “ミスターダラシー” だ!
ここはアフリカ! “It’s a AFRICA” なのだ。

 

2009.11.28 8

 

さよなら~ バーラ
さよなら~ ミスターダラシー!

 

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いったいどれほどの人と車を乗せるのだろう?

 

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ようやくバンジュールの港が見えてきた。

 

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ここバンジュールからブリカマまでは車で30分ぐらいだ。
ようやく到着した。

 

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さぁ~ これから仕事だ!
道のり10時間の旅は終わった。。。

 

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To be continu


It’s AFRICA (前篇)

2009.11.28 03:19

翌日ようやく無事に セネガルダカール空港 に向けてフライトすることが出来た。
シャルルドゴール空港では黒人ばかりであったが、快適なフライトである。
なんといっても、 1,892.00ユーロ も支払った “ビジネスクラス” だから当り前と言えば当り前である・・・
映画を見ながらのフライト、快適な時間もつかぬまダカール空港へ到着した。

下りてイミグレーションを抜けって驚いた!
外は厳重に柵で仕切られ、柵の外は何百人もの黒人である。
おまけに夜だから何百人が何千人にも見えるではないか!
そして多くの人が何やら話しかけてくるのだ。
“訛ったフランス語” なんでさっぱり分かりやしない。
友人のピエールさんが見当たらない? 『どこだろう??』
取りあえず電話してみることにした。
『今どこ?』
『カフェで飲んでるヨ』
心の中で “早く来いよ!” って叫んだ・・・

無事ホテルへ着いたのが夜の11時、チェックインしてピエールさんとホテル1階にあるバーでビールを飲みながら明日以降の打ち合わせをすることにした。
『katsu、明日は4時に起きて、4時半にチェックアウトしてフロントで待ち合わせをしよう。』
『明日は約300㎞と車移動になるが、車で寝ていけばあっという間だろう』
『行く途中、社内で少しほかのプロジェクトミーティングをしていこう。』
『OK!もう12時になったし、明日も早いんで寝よう』
ってことでつかぬ間の就寝である♪

翌朝、ドライバーが1台のダブルキャブのピックアップでやって来た。
ラゲッジを乗せていざ出発。
快適な移動である。    いや、移動であった・・・
1時間ほど渋滞を抜けて、ひたすら国道を走った。
道路が2車線から1車線へ、1車線の道もやや狭くなってくる。
周りは草原になって来た。
2009.11.27 1

夜も明けて、走っていると至る所に “山羊” がいる。
それも一匹二匹ではない。
“何百匹” である。
2009.11.27 2

『何なんだ。この羊は?』 ドライバーのウントさんに尋ねた。
『イスラムの感謝祭が今週末あるんだよ。』
『La pete du mouton って祭りだよ。』
『皆山羊を買って、家族で食べるのさ。』

2009.11.27 3

そして、買っていかれる山羊さん
なんだかかわいそうにも見える。
“山羊にとっては迷惑な感謝祭なんだろうなぁ~”
『まあ、深くは考えないようにしよう。』
ここは、 “It’s a AFRICA” なのだ。

車で走っていくと道のいたるところが陥没している。その穴をよけながら走っていると、ついにアスファルトが無くなった!
“パリダカールラリー”のように赤土の中をひた走るってようやく “カオラックラック” という町に着いた。

2009.11.27 4

運転手は “大きな町だよ” と言っていたが、どう見ても “村である”

ピエールさんが 『ここで朝食にしよう』

・・・・・

何処で取るのだろう?

ドライバーのウントさんが、探し始めた。

しかも普通も民家みたいなところである。

『ピエール。 ここで食べさせてくれそうだ。』

・・・・・

2009.11.27 5

セネガルはフランス領土だっただけに、だれしもが朝食でバケットを食べるようである。

“お湯も沸騰させているから大丈夫だろう”

こうなったら腹をくくるしかない。

“It’s a AFRICA !”

食事をとって、車で国境に向けて走り始めた。

既に移動時間は5時間に。

しばし景色を見ながらの移動である。心なしか振動も、土埃も気にならなくなった。

自分ながら、なんて順応性何だろう??

2009.11.27 7

 

そして、ようやく国境へ到着。

2009.11.27 8

 

 To be continu


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