2009.12.04 09:53

数日前読んだ新聞に面白い記事が書かれてあった。
内容はこうだ。

アフリカナイジェリアで働く企業である。

『日本仕様の品質は通用しない。』

皆さんどんなことかお分かりでしょうか?

私も10年間海外企業と仕事をしてきて、それは十分痛感している。
世界的にも “とても良い” 評価を受けている。
後進国に至ってはなおさらである。
しかし、その後進国において “日本基準の高価な製品” をどれくらいの方が購入できるのだろう?
そしてインフラ、気候、宗教に様々な生活習慣と異なっている。

先日私の会社も “RO浄水器” を取り付けた。
店頭で販売している水はこれと同じである。
コーヒーなど美味しく頂けるだろう。
例えば、先週私が行ってきた ガンビア共和国 へこの浄水器を販売しようとしても販売できないだろう。
なぜなら、供給される水がとても悪いので頻繁にフィルターを交換しなくてはならない。
以前TVでみたが、日本のODAで “アフリカに良い水を!”ということで浄水器を取り付けたが、その後全く使われないという報道を見た記憶がある。

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なぜなら、設置した翌日には蛇口やバルブがないのである。

また、フィルターが詰まっても交換するお金がないのだ。

このことは日本国内でも同じことが言えるだろう。

数日前のことである。私どもの元請け気魚からの電話である。

私どもの製氷機を購入していただき、彼らがエンドユーザー様へ納入した物件のことである。

内容はさておき、彼らの話はすべて “自分基準” なのだ。

“エンドユーザー様” 基準ではない。 とても残念で悲しかった・・・

冒頭でお話したとおり “日本基準” では通用しないのだ。

私は常々よく言われることだが、 『よく、海外とうまく付き合えるね?』

しかし、それは難しいことではない。

少しばかり目線を 『彼らと同じに』 すればよいのだ。

これはとても大切なことである。国内の仕事でも同じだと思う。

『お客様と同じ目線で考える』 である。

少しばかり、今の日本企業は狂っている! 特に中~大企業は危機感を持っていないのか?

私の会社は、いつも仕事を手伝っていただく会社に対し “下請け” とは言わせない。

みな “協力会社” なのだ。

その姿勢は 『忘れないでいよう!』 と思った新聞記事であった。